女医が経験した不妊治療のリアル

産婦人科医ではない女医が、不妊治療を受けることになりました。自分の専門外のことなので勉強したことなどを残していきたいと思います。高FSH・低AMH、両側卵管狭窄、受精障害疑い

自然周期法1周期目① 採卵

ちょっと順序がごちゃごちゃにはなってしまうけれど

クリニック受診してからあれよあれよで本日初めての採卵となりましたので

先に記録に残すことにします。

6/17 卵胞17mm エストロゲン190

6/18 卵胞21mm エストロゲン500

6/18 23時にブセレキュア(GnRHアゴニスト)を3回鼻に噴射しました。

6/19 8時から8時間おきにボルタレン座薬を使用

最終投与は6/20採卵当日の8時です。

 

卵胞がまぁまぁ育っているので、ブセレキュア使用の目的は排卵前の準備を促すことです。

ブセレキュアは使用後36時間で排卵するといわれていますから、採卵日に合わせて前々日23時に投与だったんですね。

で、ボルタレン座薬は逆に排卵を抑制するといわれている薬です。これはブセレキュアで排卵の準備に入った卵子が、採卵前に排卵されてしまうのを防ぐためだと思われます。

成熟した状態で卵胞の中で待っててね〜ということですね。

 

採卵日当日は基礎体温が上がっちゃったら(排卵した可能性が高くなる)どうしようと思いましたが

基礎体温は低いままで一安心。

処置室で経膣エコーで場所を確認したら卵胞に向かって針を刺し、ちゅーっと中の液体を吸っていきます。

もちろんエコーでは卵子は見えないので、卵子ちゃん入っててねと願いながら処置自体はあっという間に終わります。消毒で膣の中をぐりぐりされるのは少々痛いですが我慢できないほどではありませんでした。

私は自然周期法なので採れた卵子は1つ、成熟卵でした。旦那さん側の因子は持ち込みましたが全く問題なく、あとは無事に受精して胚盤胞まで育ってくれるのを祈るのみ…。

わたしの分身と旦那さんの分身、合宿頑張ってね!!

 

妊娠を目指す際に準備したこと

いちおうなんとなく知識はあったので、妊娠前にいろいろと準備をしたので

なにかの参考になればと思い記録します。

  1. 子宮頚がん検診を受ける:20歳以上の女性は、公費で子宮頸がん検診が受けられます。初期のもの(異形成と言われる、細胞の形がおかしなもの)であれば治療後の妊娠・出産は可能です。もちろん検査自体はちょっと痛かったり、恥ずかしかったり、受診する時間を作らなくちゃならなかったり、面倒だけれど、妊娠を考えていてもいなくても検診は受けましょう!
  2. 風疹ワクチンの摂取:こどものころに受けたワクチンの効果(抗体価という数字で見ます)は、徐々に薄れてきます。妊娠中に風疹にかかると、子供に影響がでます。抗体価見ても見なくても、追加で摂取して悪いことはありません。しかしこちらは自費としてかかってきます。数千円だったと思いますが…
  3. 歯科検診:口の中って、汚いんです。外界と密に接していますので。妊娠すると口の中をいじる歯科治療は細菌が体内に入るリスクを増やす可能性もあり、できれば妊娠前に調整しておくのがいいでしょう。
  4. 葉酸の内服開始:胎児の発育に葉酸が欠かせないということはみなさんご存知と思います。妊娠がわかってから始めるよりも、妊娠前から補充しておきましょうね!使っているサプリはこちらのディアナチュラ葉酸です。ネイチャーメイド葉酸は粒が大きくて飲むのが大変だったのですが、こちらは粒が小さいので飲みやすいです。
  5. 基礎体温計測:自分の女性的な働きを手っ取り早く知るには基礎体温をつけるのが一番です。いざ不妊かな?と思ったりした場合にも、3ヶ月分くらいの基礎体温をつけてきてねと言われてしまう(必要な情報なので仕方ないのですが…)こともあり、すると治療の開始が遅れてしまいます。私の場合はきちんとつけていてもなかなか授からず、近所の産科でも基礎体温表を見てもらいましたがそこには異常がなかったので結果的には不妊治療を素早く開始するきっかけには結びついていませんが、つけていることで自分の周期ごとの体調の変化には敏感になりました。いま何が起きているのかが想像できるようになったのでよかったです。

はじめに

都内で非産婦人科の医師をしています。

27歳で結婚し28歳で避妊を辞めて現在29歳です。

避妊をやめても約1年間妊娠せず、不妊治療に踏み切ることになりました。

自分の専門外ではあるけれど、いろいろ調べる中で医学的なことを含め調べたこと・感じたことを

自分のためだけではなく記録に残したいと思ってブログを開設しました。

みなさまの役に立つようなものにできたらなと思っています!

一緒に頑張りましょう。