女医が経験した不妊治療のリアル

産婦人科医ではない女医が、不妊治療を受けることになりました。自分の専門外のことなので勉強したことなどを残していきたいと思います。高FSH・低AMH、両側卵管狭窄、受精障害疑い

受精障害

日曜日に桑実胚まで育ってくれたたまごちゃんの成長が止まり、凍結もできなかったことがわかりました。

わたしたちの初めての受精卵。お迎えできなくてごめんね。

 

気をとり直して次回の作戦を考え中。

初回IVFでの受精障害の発生率は15%程度、そのうちで2回目も受精障害が発生したのは40%。また初回以外の IVF で受精障害だったときに引き続く IVF で受精障害となる確率は29%という報告があります。

このデータからは、一度受精障害があると、その後も受精障害の確率が29-40%あるので、やはり受精しないリスクが高いと思います。

男性因子、すなわち精子の状況が悪くないため、ほんとうに受精障害なのか、まだふりかけ方で試してみたいのが本音です。

 

採卵数に対しての受精障害の頻度は、IVFでもICSI(顕微受精)でもほぼ変わらないデータも出ていて、非常に悩みます。

f:id:Drmuse:20170724174058p:plain

出典:http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6009-377.pdf

上の表の解釈がいまいちわからない…詳しい説明がついていませんでした。

採卵数が1個だけならIVFでもICSIでも受精率は変わらない。

3個ならICSIの法が良好。でも4個ではまたとんとんになっているし…

おそらく1回の採卵処置に対しての卵子の個数を示しているんだと思います。

 

今いっているクリニックは低刺激法で一度のたくさんのたまごちゃんは取れませんから、4個以上あればひとつも受精しない可能性は6.5%と低くなりますが、チャレンジするにはその周期をフイにしてしまうリスクを負う。

ICSIでの受精障害の出現率は5.6%と算出されているので、やっぱり次回はICSIにするのが安全ではあるのかも。